塗料の性能についてよくあるQ&A

アクリル、ウレタン、シリコン、ふっ素の違いを教えて下さい。

アクリル、ウレタン、シリコン、ふっ素の順に耐候性、耐久性が高くなります。
期待耐用年数は、アクリルで5~8年、ウレタンで8~10年、シリコンで10~15年、ふっ素が15~20年と一般的には言われています。

一液と二液の製品はどちらが優れていますか。

一般的には、二液は反応硬化タイプのため、幅広い下地に適用できます。下地への浸透性、付着性では一液より優れていると言えます。

弾性と可とう形は何が違うのでしょうか。

弾性は、塗膜自体が伸び、外壁下地の微細なひび割れに追従する機能です。これにより雨水の浸入を防ぎます。弾性は、一般に防水形とも言われ塗膜は高い伸び率を示します(引張試験参照)。
可とう形は、弾性ほどの伸びはありませんが、塗膜に柔軟性があります(可とう性試験参照:-90°に折り曲げた時、その表面にひび割れが生じないこと)。微弾性塗膜といわれることもあります。

引張試験
引張試験
可とう性試験
可とう性試験

艶によって耐久年数は変わりますか。

艶の差による耐久年数の差はほとんどありません。

艶には、どのような種類があるのでしょうか。

当社では、製品によって艶有り、7分艶、5分艶(半艶)、3分艶、艶消しの5種類があり、順に艶を抑えた仕上がりになります。同じ艶の種類でも製品が異なれば、多少艶の程度が異なりますので注意が必要です。
【関連リンク】一般建築塗料製品要覧 艶の分類(外壁)

遮熱塗料は、室内気温の上昇を抑えることができますか。

実際の戸建て住宅の創造を想定した実験では、約3℃~5℃の温度低減効果が確認されています。
しかし、遮熱効果は、建物の構造、断熱材の種類、断熱材の使用状況、換気状況、開口部の面積、立地条件、塗装仕様などにより異なります。そのため室内温度の低減効果を保証できるものではありません。

遮熱塗料は、色によって効果の違いはあるのでしょうか。

色が濃くなればなるほど(明度が低くなるほど)表面温度は高くなります。この傾向は一般塗料も同様です。
一般塗料と遮熱塗料の表面温度差は、同一色を塗装した場合、淡色から濃色になるほど大きくなります。つまり、日射反射率の差は、濃色の方が大きく、淡色の方が小さくなります(下図参照)。

明度と日照反射率の関係

シーラーとフィラーの違いを教えてください。

シーラーは「接着する、覆い隠す」という意味があり、モルタルやコンクリート等、主に吸込みのある素地に適用する下塗材です。下地との密着性を高めるための接着剤のような役割を持つ製品です。
一方、フィラーは、「埋める物、詰め物、充填材」などの意味があり、主にクラック(ひび割れ)の補修や、凹凸のある下地を埋め平滑にするために使われます。

塗料はなるべく厚く塗る方がいいのですか。

適切な所要量がありますので、それに従い施工するようにして下さい。厚く塗ることにより、性能が長持ちするということはありません。逆に、塗料が垂れてきたり、ピンホールの発生など施工不良の原因にもつながります。

塗料における、通気性や透湿性の利点は何ですか。

塗膜に通気性・透湿性があると、塗膜の内部に水蒸気が溜まらないので、塗膜の欠陥であるふくれの発生を防止できます。

水性塗料と溶剤形塗料では、どのような違いがありますか。

水性塗料は溶剤形塗料に比べ、臭気が少ないので、環境に優しい塗料と言えます。しかし、5℃以下の低温下では使えないことから、寒冷地等の低温下においては、溶剤形の塗料の方が適しております。性能的に大きな差はありません。

塗膜の厚みについて教えてください。

吹付タイルやリシンは0.5~3mm程度、スタッコは1~5mm程度の膜厚となります。通常の塗料(エマルションやさび止め)は30μ(0.03mm)程度です。

水性と聞くと、塗装が完全乾燥した後でも、雨などに溶けるイメージがあります。
水性塗料を外壁に使っても大丈夫ですか。

一般に、水性塗料は乾燥過程で樹脂が融着することにより塗膜を成形していますので、造膜すれば問題はありません。

溶剤形塗料の上に水性塗料は塗れますか。
また、水性塗料の上に溶剤形塗料を塗っても問題はありませんか。

溶剤形塗料の上に水性塗料を塗る場合は、下塗材(シーラー)を塗りますので特に問題はありません。
水性塗料の上に溶剤形塗料を塗る場合は、溶剤などの影響により、旧塗膜を侵し、膨れ、ちぢみなどの異常が発生することがあります。試し塗りにより確認の上、本施工に入って下さい。